峠は…熱いよ!
(バイク倒し込みながら左手で撮影。
メットのシールドにもぬけの空のハンドルが
映り込んでる。)

コレはタカラの[チョロQ]ならぬ
[チョロバイ]。
最近手に入れた。復刻版だそうな。
ついこういうの買っちゃうんだよね〜(笑)。

オービルbyギブソンのレスポール・スタンダード。
僕のメイン・ギター。当然というか(照)ジミー・ペイジに憧れてこのギターを買いました。やっぱりチェリーサンバーストだろ!!
僕が社会人になって最初のボーナスはコレに形を変えました。
レスポールって正直重いし、身体へのフィットも悪いし、ハイポジションだって弾きにくい。
でも、いいんだよ!!このルックス、存在感。
ピックガードを外したのは、ザックの影響かも。ペイジ以降のレスポール弾きでは、彼以上のインパクトのある人は僕には居なかった。
ハムバッカーの音が好き。特にフロント。
指盤の好みも、フェンダー系みたいなRの強いものより、ギブソン系みたいにフラットなのが好き。
ビグズビーのトレモロ付けようかと思った事もあったけど(…これもペイジがスタジオワーク時代に使っていた写真を見て一目惚れ)、タダでさえ重いから止した。
弦も当然、アーニーボールのスーパースリンキー(かなりミーハー入ってます)。

…でも、いいんだよ!

「バイキッズ!/神塚ときお」(講談社)
第2巻 “タイムリミットは午後7時”より

ヤマハエンジンの傑作、[1KT]。
どれだけコイツのフィーリングに
ハートを熱くしたライダーが居た事か。
限られたパワーバンドを使って
走る醍醐味。
2ストの魅力はそこに集約される。

タンク上に配置されたタコメーター。
デザインとしては斬新でカッコいいんだけど、走行中は正直見にくい。
スピードメーターと逆の配置が良かった様な…。

タイヤは純正では無く、ダンロップのGT501に変更。
今ではこんなホイールサイズ無いから、選択の余地無し(悲)。

コイツが僕の今のメインバイク。
友人の所で放置されていたモノを、テーブルを作ってあげて譲り受けた。で、レストア。

僕が一番最初に乗ったギア付きは、ホンダNS250Rだった。
その翌年にはヤマハからTZR、そのまた翌年にはホンダからNSRが発売される。
世はまさに2サイクル&レーサーレプリカ時代へ突入する頃。レプリカ達は毎年の様に、モデルチェンジを繰り返し、メーカー間の馬力や性能、メカニズム競争が一番熾烈だった時代。…熱かったなぁ。バイク雑誌のインプレやカタログデータを見る度に“おおおっ!”なんて感嘆していたモンです。
コイツはまさにそんな時代の異端児。初期型TZRの2ストパラレルツインエンジンをオフ寄りの車体に積んだ、デュアルパーパス。タンクにも[ULTIMATE DUAL]なんて書いてあって、当時のヤマハの意気込みが感じられる。2サイクルでデジタル進角CDI点火を採用した世界初(!!!)のマシンでもある。
スタイルも当時としてはかなり斬新だった。ケツ2本出しのチャンバー、クロスアップしたエキパイ、タンクの上にレイアウトされたタコメーター等々。
ギア比もTZRよりもローギアードだから、ダッシュ力は抜群。馬力規制前のフルパワー2サイクルのパンチ力、ラクチンなポジションとスリムな車体もあって、街中通勤に使えば今でも最速マシンだな!
誰にでも乗りこなせるって訳では無いジャジャ馬感も魅力。
ただ…オフ車としてはちょっと重いし、ロードとしてはあまりスポーティーでは無い。[中途ハンパ]なんて言われる所以。
数年前('99だったかな?)に香取慎吾主演のドラマ“蘇る金狼(大藪春彦だっ!!)”で、香取慎吾がこのバイクに乗っていた時は狂喜したけどね(笑)。

2サイクルマシンが絶滅種となった現在、白煙を撒き散らしながら加速するバイクもあまり見かけなくなった。でもカストロールの匂いを嗅ぐと、やっぱり血が騒ぐ。
“エッジ”のある乗り物って、やっぱり無くなっちゃいけない。乗り手を選ぶマシンを操るこの上無い愉悦。日常から切り離され心躍らせる快楽。
このバイクは、僕のアドレナリンをいつまでも涸らさずにいてくれるに違いない。
YAMAHA TDR250
エンジン:水冷2サイクルクランクケースリードバルブ2気筒
総排気量:249cc
最高出力:45ps/9,500rpm
最大トルク:3.6kg-m/8,500rpm

このリアビューがたまらん!!
ケツ2本出しのエキゾーストなんて
当時は250ccでは無かった。
白煙と共に官能の2サイクルサウンド。
細いリアタイヤ(120/80-17)も
時代を感じます。

氷龍太鼓
TOY'S BOX

ここでは僕の“愛しきモノたち”を好き勝手に紹介します。

MUSIC

ヤマハのSGV700。
コレは「ブルージーンズ・カスタム」の現代版ですな。
「ブルージーンズ・カスタム」は日本製のギターデザインの中でも屈指の出来だと思う。ブルメタの鮮やかさとこの斬新且つ美しいデザイン。
僕は正直GSには興味は無いので、これは単純にルックスに一目惚れしたのと(またかよ!)何かシングルコイルのギター欲しいなぁ…でもストラトやテレキャスは嫌だ…という事で(リアはハムに見えるけど、ダブルのシングルです)。
軽くて弾きやすいけど、トレモロはあんまり具合良くない。
真ん中のノブ(トーン)は動きがすごく軽くて、指に当たってすぐ動くので外してあります。
ちなみにギター類は皆、シャーラーのロックピンを使っています。

ナビゲーター(ESP)のレスポール・カスタムベース。
このモデルは恐らく誰も見た事が無いハズ。
何故ならコレは僕が特注で作ってもらった世界に一本のモデルだから。
ギブソンでもレスポール型のベースってあるにはあるんだけど、皆ショートスケールなんだよね。だから当然フルスケール。
メイプルネックのマホガニーボディ(勿論セットネック!)。ピックアップはEMG。指盤はかなり薄くフラットです。
欠点は…重すぎる。長時間のステージは辛いモノがあります。でもいい音するんだよん!!
弦はフラットワウンドを使っています。
誰の影響か…分かるかな?

このベースにはGASTANKのバックステージパスが貼ってあります(激レア!!!)。
1988年 12月22日。渋谷公会堂でその活動に幕を引いた(再結成もあったけど)日本ロック界の伝説的なバンド。
あの時の会場の異様な雰囲気と、BAKIの呪文のような雄叫びが忘れられない。

ホーナーのB2。
あの頃流行ったよなぁ…ヘッドレス。見た目の通り、スタインバーガーのコピー。でも一応ライセンス物。
オリジナルとは違って本体やネックはカーボンファイバーでは無く、木です。
軽くコンパクト、24フレットフルスケール。
スタジオや友達の家に遊びに行くのには重宝しました。でも音はちょっとイマイチ…。
このモデルはGASTUNKのBABYが一時使っていたんだよねー。その後エンドースの関係だろうけど、フェルナンデスの似たようなヘッドレス(確かトマホークだったかな)に換えちゃったけどね。

このベースは昔、金に困って友人に売り、数年後またその友人から買い戻した経緯があります。
初めてスタジオでレコーディングした時にも使った、愛着の一本。

グレコのフルアコ。
数年前、知人から頂戴しました。
グレコはギブソンのコピー物が得意。このモデルも“SUPER REAL PROJECT”と謳ってあるから、恐らくこういうモデルがあるんだろうけど…勉強不足で知りません。
かなり作りは丁寧で、トップだけじゃなくてバックもアーチ。大柄なボディなんだけど、見た目とは裏腹に意外に低音の無い鳴り方をします。
弦を換える度にブリッジが動くのは…こういうギターにあまり馴染みが無い私にとって気になる所。そういうモンなのか。
何も考えずにストロークでコードをジャカジャカ!…って時にはいいギターです。

…22歳の時ですな。

MUSIC

僕にとって青春はやっぱり“バイク”だったりする。
どんなに移動に快適な乗り物があったって、バイクで風を切って走る心地良さにはかなわない。目的地なんて無くたって、走っているだけで幸せになれる乗り物。
いつまでもこの[自由の翼]に乗り続けたい。

“Be 【RUNNING FREE!!】”

YAMAHA SRX400(W)
エンジン:空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒
総排気量:399cc
最高出力:33ps/7,000rpm
最大トルク:3.4kg-m/6,000rpm

僕が“ちゃんと所有した”最初のバイク。
でもシングルエンスーにはあまり評判の良くないバイクだったりする。
[モノサスは如何なものか?]だの[セルなんて邪道!やっぱりキックだろ。]みたいな感じで。…うるせェ!!と一喝してやりたい。
[乗る前の儀式]云々言って、いくら蹴りまくってもエンジンかからないバイクより、セル一発でかかるほうが便利に決まってる。
同じヤマハシングルのSRより下のトルクもうんとあった。ギアをローに入れて、アクセル開けないでクラッチをポンと繋いでも、アイドルでトトトッと走る位。
早めにシフトアップして、3,000回転前後の鼓動を楽しみながら流す愉悦。
このバイクは当時最新のメカが組み込まれてる訳でも無いし、また究極の速さを求めている訳でも無い。でも細部の作り込みの質感の高さや、性能を扱い切って操る楽しみがある“単車”。
もう一度所有したい、思い出深い一台(V型も捨て難いが 笑)。

このメーター周り、大好き。

KAWASAKI GPX250RU
エンジン:水冷4サイクルDOHC4バルブ2気筒
総排気量:248cc
最高出力:45ps/11,000rpm
最大トルク:2.5kg-m/11,000rpm

当時居候させて貰っていた友人に彼女が出来て(今リン元気?)、その部屋を出る為にSRXはアパートの敷金・礼金に化けた。
バイク(通勤の足兼用)を失ってしょげ返っていた僕を見て、職場の先輩が見るに見かねて譲ってくれたバイク(岩崎さん、ありがとうございました!)。
250ccにしては大柄なボディ。いっちょまえに[Ninja]なんて入っているのがオーナー心をくすぐる(笑)。
ショートストロークのツインエンジンは割とよどみなく軽い吹け上がり。高速巡航もストレス無くこなせる。でも[ツインらしい]鼓動感は希薄。
フロント16インチのお陰もあって(懐かしいねェ!)、クルクル旋回出来る。
ボディサイズや楽チンポジション、格納式のフック(芸細)等、ツーリングにもいいバイクだったな。
当時はレーサーレプリカの全盛期。あの頃は割と地味に思えたデザインも、今見ると奇を衒わない飽きの来ないモノだった事に今更ながら気付く。
コイツはトラックとの衝突事故で…逝ってしまった。合掌。

[Ninja]の末っ子。

YAMAHA BW'S
エンジン:空冷2サイクルピストンリードバルブ単気筒
総排気量:49cc
最高出力:6ps/6,500rpm
最大トルク:0.67kg-m/6,000rpm

乗鞍スカイラインin原チャリーズ。
オーバーヒートの繰り返しだった。

大雪でも出撃!(バカ)

BW'S(ビーウィズ)の“BW”は“Big Wheel”の事(多分間違い無いハズ)。
その当時のスクーターとしては一番太いタイヤを履いていたモデル。
ちなみにフロント120/90、リア130/90。僕はホンダのEZ-9のリアタイヤを履かせてた。
デュアルライトってのもカッコ良かったなぁ。
前後にオプションのキャリア付けて、予備の燃料タンク積んでツーリング行ったモンです。
コレで登山道に登ったり、雪の中に遊びに行ったり…アホですな。
小さい排気量のバイクは小さいなりに楽しい。僕は扱い切れない大排気量なら、自分自身でコントロールしきって楽しめる小排気量のバイクが好き。
日常の下駄であり、やんちゃ心を刺激してくれた、常に僕のサブバイクとして在ったマシン。

ちょっとギャラリー。

ん〜、朝のコーヒーがウマイ
(昨日呑み過ぎた…)。

気に入った景色に出会ったら、そこにテントを張ろう。
缶ビールなんか呑みつつ、幸せな一日の終わり。

さーて、晩メシ晩メシ。

道はどこまでも続く。

コレも僕のバイク…の訳無いな。
ホンダNR。
オーバルピストン、水冷4ストロークDOHC32バルブV型4気筒!
市販価格…520万円!!!
'93東京モーターショーにて。

HONDA XL250R ParisDakar
エンジン:空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量:248cc
最高出力:22..0ps/7,500rpm
最大トルク:2.10kg-m/7,000rpm

コレは…シャレ。
パリダカの整備中に近くにあったモンキーに
タンクを載せてみた。
航続距離…スゴイぞ!きっと(笑)。

[飛騨ナンバー]であります。

コレは…['82年パリ・ダカールラリーで1-2フィニッシュを飾った、ホンダ550XR(XL500改)をイメージに制作された21リットルのビッグタンクを装備したモデル。]…だそうな。
岐阜の高山で木工の修行時代に、放置して捨ててあったコイツを見つけ一目惚れ。で、レストア。
トリコロールカラーも鮮やかなビッグタンクは威風堂々、ボリューム感満点。ツーリング時の航続距離も抜群。丸目のライトもキュート。
でも…満タン時のフロント荷重はキツイっす。ぶっちゃけ、林道向きじゃ無いよな。
弾けるような太い歯切れのいい排気音。[音量]では無く[音質]が本当にカッコ良かった!
スペックは非力だけど、味わい深い感触のエンジン。
当時…[飛騨ナンバー]が交付された年で、このバイクも“あ”の3ケタ。コレで東京に行った時は、かなり目を引いた(笑)。
しかし、このバイクも悲しい運命が待っていた。
走行中にチェーンが切れ…クランクケースを破損。貧乏だった為修理も出来ず、高山を去る時に後輩に譲る。その後…その後輩が高速道路を走行中、焼きついて…召されてしまったらしい(悲)。
この年代のホンダのOHCシングルにまた乗りたい(“CT250S シルクロード”なんていいなぁ!)。

HONDA GB250 Clubman
エンジン:空冷4サイクルDOHC4バルブ単気筒
総排気量:249cc
最高出力:30ps/9,000rpm
最大トルク:2.5kg-m/7,500rpm

コレがノーマル。

…で、こうなった。

GPXは召されてしまい…相手に保険で買って貰ったのがこのGB。
最初はイマイチ垢抜けない野暮ったいスタイルと非力さに閉口したけど、非力でもそれなりに回るエンジンと車体の軽快さに慣れてきて、愛着が湧いてくる。
当時、レーサーレプリカのブームも一段落し、SR等のシングルマシンもかなり人気が出てきていた。改造パーツもかなり出回ってきていて、プラモデル感覚で自分が“カッコいい!”と思うスタイルのマシンに仕上げる楽しみがあった。車検も無いのが250ccクラスの強み。で、徐々に自分好みのスタイルに改造。
クランクケースの[HONDA]の文字まで削ったり、シート下のフレームまで切り詰めたり…細かく見ればかなりチョコチョコいじっているんだけど、所詮シングル。…自己満足の世界ですな(でも、それでいいのだ!)。
お気に入りは3インチショートのスーパートラップ。あまりコレを付けている奴は居なかった。ちょっとSRX風味。
でもあんまりウルサイので、後からリゾネーター(消音器)を買ったり。
RFVC(一応ハイメカ)のお陰で頭でっかちなシリンダーヘッドも、空冷のクセにフィンがカッコ悪いのも御愛嬌。
変に気負わず気軽に付き合える、いいバイクだった。

荷物満載。
さぁ、出かけるか。

踏切では左右をちゃんと確認しましょう
(でもコレは絶対電車が来ない様な路線)。

バイク&ツーリング雑誌“OUTRIDER”の取材があって、撮っていただいた写真。
(中筋さん、野岸さん、お元気ですか?)。
「鉋を持ってバイクに腰掛けてください。」
…ってヤラセ写真だけど…冷静に考えると
組み合わせが妙におかしい(笑)。

横浜シンボルタワーとGB。
モダンの象徴的なシンボルタワーと、クラシカル
な佇まいのGBとの対比が対照的。
大切なのは、テクノロジーじゃ無い。
自分にとって[いいモノはいい!]と思える心。
それが個性であり感性だと思う。

ぞろぞろ。

おっ!?

孤独もまた友人。

みんな…元気かなぁ?

青空を独り占め。

また、ちょっとギャラリー。

[GASTUNK]1st裏ジャケの絵を手描き。
でも…誰も知らないよねェ。

…分かる人は分かりますね(笑)。
ヤマハイズム炸裂!
スペック考えただけでワクワクします。

んな事言って、実は…(06/05/22)


現在、大型二輪の免許を取る為に、教習所へ通っております。
ついにTDRもゴム系やシール系のパーツがみんなダメになってきた(悲)。つい先日も走りに行って急にガス欠気味。タンクを見たら殆どガソリンが無い。トリップ見てもそんなはずじゃ無いのに…。
原因はキャブのフロート部のパッキンが逝ってた。はぁ。
去年はフォークシール交換したし、オイルポンプのパッキンやら燃料系のチューブはもう既に全滅状態。気長にレストアしなきゃイカン状態になってしまった。
もう17年も前のバイクだし、保管も屋外だしねー。
貴重な2サイクルマシン、コツコツ時間をかけて直してやるか。
でも…【足】が無くなっちゃう。まぁちょっとプライベートでも色々あって…思い切って新車を購入する事を決意した次第。

でもさー、今は教習所がバカみたいに混んでて全然乗れません。仕事の後に行くから尚更なんだけど。たった12時間乗ればいいだけなのに(学科は免除)、とにかくままならない。6月中に取れるかも怪しくなってきた。

しか〜し!!!既にマシンは購入しちゃってたりする(笑)。
これも諸々の事情があって、早く押さえないといけない状況だったもんで。
以前からV-maxが欲しくて仕方無かったのだが、ついにそれを凌駕するバイクに出会った。
やっぱり、ケツ二本出しでっせ!ヤマハでっせ!!
さて、そいつの正体は来てからのお楽しみ。
Coming soon!!

ついでに映画解説

アホな話だけど…バイク乗りの方々、走っている時に頭の中で流れている曲ってありませんか?[My BGM]みたいなの(笑)。
話を聞くと割合多いみたいなのが、“トップガン”の曲。“ある、ある。”と思った人も多いハズ。まぁ…僕もCD持っているんだけどさ。
僕は北海道の某キャンプ場で、その最右翼みたいな人を目撃。
その時数日連泊していたのだけれど、ホンダ ゴールドウイングのその人は、毎朝“トップガン 〜賛美の世界〜”を大音量で流しながら暖気した後、“デンジャー・ゾーン”を聴きながら発進していく…「お前はトム・クルーズかっ!」という恐ろしく自己陶酔の激しい人だった。
多かれ少なかれ、バイク乗りという人種は自己陶酔型なモンですが、ここまで激しい人はごく少数であろう。
後は“イージー・ライダー”タイプ。“Born To Be Wild”ってか。
コレはやっぱり日本の道路事情にあまり適さないのでは?としか思えない様な不条理な車体を好むハーレー系の人に多い。
…別にバイク自体が趣味性の非常に高い乗り物だから、そんな事とやかく言わなくてもいいんだろうけどね。
僕も…やっぱりある訳だ。
それは、映画“汚れた英雄”の主題歌。峠なんかカァァァァンッ!と走っていると、この曲のサビ(Ridin' High〜♪)が延々と頭の中でリピートしてる訳。…アホですな。
これは当時の映画のCMスポットが影響しているのかな?幼児(?)体験は影響力が大きい。
僕がバイクに憧れたきっかけとなったこの映画。僕の記憶の中では近所のお兄さんとかはホンダのCBXなんかに乗っていた時代。
最近この映画がDVD化されたりして、また観たいと常々思っていた僕のハートを鷲掴み(笑)。20何年ぶりに観る思い入れの強い映画は…やっぱりカッコ良かった!
興味の湧いた方は…あまり期待しないでどうぞ。

おまけ。

コレはシングルレコードのジャケット。
A面の“汚れた英雄”もいいけど、B面の“THE LAST HERO”も映画のラストに流れるシーンが印象的。

しかしTZ…このアングルはカウルが頭でっかちに見えて…イマイチですな。
リアビューの方がTZらしくて良かった様な。

私的解説

大藪春彦の同名小説は、角川文庫で[T・野望編][U・雌伏編][V・黄金編][W・完結編]の全四巻からなるハードボイルド小説の金字塔であり、その映画化である本作品は、あの角川春樹の初監督作品でもある。
この頃、角川映画って絶好調だったよなー。ちなみに同時期公開は「伊賀忍法帖」(笑)。
この映画、CMやポスターのコピーがカッコ良くて。
0.1秒のエクスタシーとか“いま語り継ぐ、天才ライダーの華麗なる伝説。教科書とは無縁の、その名を僕らは忘れない。”なんてさ。

僕は映画を観てから、次に原作を読んだのでまだ良かったけど、その逆だとちょっと面食らうかもしれない。
原作の北野晶夫は本当にワイルドでセクシーでダーティー、メチャクチャに現実離れした存在で絶対に友達にはなりたくないタイプだったけど(だからこそ、強烈にカッコ良かったんだろうな)、映画の晶夫(草刈正雄)はそれをかなりソフトにした印象。草刈正雄自身もこの映画の為にオートバイの免許を取って、3ヵ月前からウェイトトレーニングして7kgも体重を絞ったらしい。見上げた役者根性。プール付きの豪邸やら派手な外車やらで映像的には現実離れしていたけど、それでもイメージ的に…ちょっと軟派っぽいんだよなー。もちろん“原作のイメージと比較して”って意味でだけど。
原作はかなりの長編だし、性描写もかなり濃厚だったりして、作品の全てのエッセンスを映画化する事は無理だから、映画の尺の長さや当時の倫理観で描ける限界…で脚本を書いて映像化すると…やっぱり草刈正雄以上の適役が思い浮かばないかな…って感じ。
実際のバイクライディングのシーンでは、当時まだ駆け出しだった平忠彦がTZ500を駆っている。この映画の後、83年〜85年まで3年連続全日本国際A級500クラスシリーズチャンピオンを獲得。映画の中でもその華麗なライディングを遺憾なく披露してくれる。シケインでのヒラヒラと軽い切り返しや、コーナーでの低くどっしりとした安定感のあるフォーム…あぁ、カッコエエ!シビレます。
四半世紀近く前の映画なので、登場する人間のファッションや髪型はかなり…笑いを誘います。ブラザー魂、全開!みたいな髪型…当時流行ったんだろうなぁ。
結論としては、バイクファンまたは草刈正雄ファン以外は…ちょっと退屈な映画かも(おいおい!)。映像的には結構綺麗なシーンも多いんだけど。
冒頭の、レース前にコンテナ内で独り静かに集中力を高める晶夫…のシーンと、ラストの夕焼けの中TZでコースに走り去って行くシーン…が個人的には大好き。
物語の結末は…伏せておこうかな。

“マシーンを愛し ロードレースを愛し サーキットに散った戦士たちよ   いま 鎮魂の譜を捧げます”

→こっちは内箱。
草刈正雄がいい表情してる。
平のライディングポーズも
イカしてます。

←コレがDVDの外箱。
TZ500がカッコエ〜!
1980年当時の価格で195万円!!
最高出力 110ps/10,500rpm
最大トルク 7.7kg/10,250rpm
だったそうな。

「汚れた英雄」  1982年12月18日公開 角川映画 112分

CAST   草刈正雄/木の実ナナ/浅野温子./レベッカ・ホールデン/朝加真由美
       勝野洋/奥田瑛二
STAFF  原作:大藪春彦/脚本:丸山昇一/監督:角川春樹
       撮影:仙元誠三/照明:渡辺三雄/録音:瀬川徹夫/美術:今村力
       音楽:甲斐正人/主題歌:「汚れた英雄」唄:ローズマリー・バトラー

STORY
レースに命を賭ける事で自らの生きざまを確かめた男、北野晶夫。
孤児から伝説の二輪レーサーに這い上がった彼は、どこのチームにも属さない一匹狼だ。潤沢な資金で最新のマシンを擁するファクトリー・チームと渡り合うために、晶夫にはもうひとつの顔があった。恋のライダー、即ち“ジゴロ”。天性の美貌と鍛え上げられた強靭な肉体は、栄光へ昇りつめるためには最強の武器だ。
国際的デザイナー、財閥令嬢、そして世界的企業のオーナー。恋のライディングは着々と成果を上げ、世界を狙うための資金は揃った。あとはレースで勝つのみ。
全日本選手権最終戦、国際A級500cc決勝レース。晶夫のマシーンがぶっちぎりで加速する!

CAPTION
チャンピオンになるためなら手段を選ばない“華麗にしてダーティー”な男の生きざまを描いた大藪春彦の同名小説を映画化。レースシーンでは、元世界GPライダーの平忠彦が参加。ヤマハTZを初めとするマシーン群、10,000人を超えるエキストラが織りなすサーキットでの興奮は、史上初の本格的二輪映画として貴重な映像である。

 〜以上DVDジャケットより

さて、詳細は別コーナーで!(笑)

左がMT−01、右が以前僕が乗っていたSRX。
こうやって見ると…タンクからシートにかけてのラインなんかかなり似てる。ケツ周りのスッキリ感(カチ上げは嫌い)やエンジンの造形美。やはりGKなのかな。こういうデザインが僕の好みみたい。

平成18年7月16日、ついに新しいバイクが納車となりました。
大型二輪免許も何とか無事に(?)取得でき、この日を心待ちにしていた訳です。
新しい相棒の名は【MT−01】
排気量1670ccの空冷OHV Vツイン。最大トルクは15.3kg-m/3750rpm!!
…この数値を見ただけでワクワクしてくるでしょ?

キタ――(゜∀゜ )――――!!!

Click Me!!

言わずと知れたマッハV。
あぁ乗ってみたい。

1970年東京モーターショー出品のコンセプトマシン。
見慣れたキカイダーカラーもいいが、このホワイトの上品さも捨て難い。
マジで欲しいなぁ…。

俺が主人公の[ジロー]だいっ。
頭にはグラサン、背中にギターをしょってるぜ。
…スゲー。真似出来ん。

このバイク…未だに熱烈なファンも多いらしく、近年ラジコン化されたり新解釈の造形も出たり、実際にレプリカして乗り回しちゃったりしている人もいる。
地を這う様な徹底的に低く長いフォルム。鮮やかなカラーリング。実際の劇中でも(OPから)魅力をブチ撒いてくれます。

ベースとなったバイクは、あの[カワサキ マッハV]!!今更僕がどうこう語る事はありません。1969年に販売され、498ccの2ストピストンバルブ3気筒がもたらす強烈なインパクトの加速は今や伝説。量産車で200km/hの壁をを初めて超えたモデルでもある。
直接のベースは、1970年東京モーターショーでカワサキが発表したコンセプトマシン[マッハV500・GTスペシャルサイドカー]。諸説あるのだけれど、どうもこの出品車をそのまま(!!!)使ったらしい。カワサキもスゴイし、東映も無茶しまんな。

【仮面ライダー】の[サイクロン]、【V3】の[ハリケーン]、【電人ザボーガー】の[マシンザボーガー]等々…印象深いバイクは沢山有るのだけれど、大人になった現在見てもカッコイイと思えるモノはさすがに少ない。
でももし宝くじで3億円当たったりなんかしたら(そんな心配しなくていいのだが)、レプリカしてみたい一台がある。
それは【人造人間キカイダー】の[サイドマシーン]!!

[秘密戦隊]…これでいいのか。

【月光仮面】。
冷静に見れば見る程、いくらヒーローだと説明されても…絶対に怪しい。
僕が子供でも疑うぞ。

70年代のヒーローはやたらとバイクに乗っていた訳。
【仮面ライダー】(1970)や【人造人間キカイダー】(1972)や【秘密戦隊ゴレンジャー】(1975)。みんなバイクに乗っていた。
これもまた冷静に考えると【ゴレンジャー】なんて…“お前ら[秘密戦隊]なんだろぉっ!!”とツッコミ入れたくなる位、原色で派手派手!とても秘密裏に任務を遂行出来んよな。
…まぁいいか。当時は真剣に観ていた訳だし(笑)。

僕が物心付いた時には、TVの中のヒーロー達は颯爽とバイクに跨って画面の中で活躍していた。
国産の最初のTVバイクヒーローは【月光仮面】(1958)だそうな。さすがに良く知らん。
何回か映画化されたり、アニメでリメイクされたりしてるみたいだけど…実際にピンチであんな人が現れたら、たまげるだろうなぁ。冷静に見たらあの白装束のコスチュームは…変質者(笑)。スーパーマンだって、僕らは彼の活躍を知っているから“ヒーロー”だけど、何にも事前学習が無くて彼が突然ただそこに、あの原色のコスチュームでに立っていたら…絶対に通報されてもおかしくない。
…等身大の人間チックなヒーローは難しいね。

憧れのバイク

ならばコイツが居なくちゃね!
ハカイダー&白いカラス。
これならレプリカも簡単だな(笑)。

[HotWheels]キャラウィールのサイドマシーン。
大きさが分かる様にキーボードの上で撮影してみた。
雰囲気を良く捉えてます。

この[サイドマシーン]の劇中での設定は…

“最高時速500キロ。飛行能力、地中潜行などの特殊能力を備えたキカイダーの戦闘用サイドカー。無人走行も可能で、口笛でジロー(キカイダー)の元へと駆けつける。”だってさ!!…別に地中に潜らんでもいいが、飛んだり口笛でこっちに来たりしたら便利かも(笑)。


もしレプリカするとして(だから、そんな心配しなくてもいいのに)ベースに実際にマッハVを使ったら…物凄く褒められるか、物凄くバカ呼ばわりされるかのどっちかだな。現実的にマッハを使うのは無理だろうから、同じ3気筒でもMVX辺りでも使うか。
…エンジン、カッコ悪〜!!フィン無ぇし。ダミーでも付けるか。
それにいきなり250ccかよ!!そこまで変えるならタマ数の多いNSRの方がいいんじゃないか?以前見たCBR250Rベースのサイクロンみたいに、チャンバーだけダミーで増やしてやるぜっ。
…段々離れていくな。

まぁこんな妄想をするのも楽しかったり。…バカですな。