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資料館のご案内

資料館では、わが国で初めて発見された矢出川遺跡群の細石器の数々を展示しております。
 昭和28年冬、吹雪の野辺山高原で由井茂也・芹沢長介・岡本勇氏が寒さに震えながら歩き回り、雪と泥にまみれた細石器を確認しました。これにより日本の細石刃文化の研究が始まりました。今まで多くの方により発掘調査が行われ、細石器文化の全容が明らかになり、現在遺跡は「国史跡」矢出川遺跡として保存されています。
 当館では、たくさんの遺物を展示し、全国から多くの考古ファンが訪れます。






 今からおよそ百万年ほど前から八ヶ岳が噴火をはじめ、長い年月の間に噴出した火山灰などによって現在の広い野辺山高原がつくられました。そこへ旧石器時代と呼ばれる頃、矢出川付近に石器を持った人々が住み着きました。細石器や尖頭器を使って、鹿や兎などの動物やハシバミや栗などの木の実を食べて暮らしていました。この寒い高原地帯に住んだのは、動物が多くて食べ物が手に入りやすかった為と思われます。






 昭和10年〜20年、野辺山高原の開墾は馬が主役でしたが、隣の清里高原ではKEEP協会によりジョンディア社のトラクターが導入され始めていました。南牧村の高見澤武人氏は、昭和32年にドイツのランツ社(後に合併してジョンディア・ランツ社となる)から16馬力のランツ・ブルドッグD1616を955,000円で購入しました。ちなみに当時の牛乳は1貫(3.75Kg)100円ほどでした。