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日本のおへそ誕生

南牧に光り輝く[系原点。
楕円体である地球上の位置は、緯度経度と平均海面からの高さで表示されますが、球面上での位置、方向、距離、面積などを平らな紙の上で計算できるように「平面直角座標」を使います。

 日本では、測量法の規定を実施するため「平面直角座標系」というものを19の区域に分けて定めています。それぞれには原点があり、公共測量の基準点となるものですが、これを「平面直角座標系原点」といいます。その19箇所ある原点のひとつが、この場所です。

 この原点は、「第[系原点」と呼ばれ、長野県、新潟県、山梨県、静岡県の公共測量の基準点となっています。この4県はほぼ日本の中央に位置していることから、この地を『日本のおへそ』と名づけました。原点は国内に19ヵ所ありますが、多くは海や山奥にあり、ここのように人が訪れることが出来る場所は、大変珍しいのです。


 東日本大震災や長野県東部地震に伴う地殻変動で、東に25cmずれたことを受け、「長野県公共嘱託登記土地家屋調査士協会」は、平成23年8月8日、本来の原点を示すガラス製の標識を重ねて設置しました。地震の影響を一目で分かりやすく示しています。